中村勘三郎さんの追悼番組を見て

こんにちは山本です、久しぶりのブログ更新です。

12月7日 中村勘三郎さんの追悼番組が行われていた。

特にその中で印象的に残った言葉。

「型破りってのは型があるから言えるので、型が無ければ形無しだと」

中村勘三郎さんの座右の銘とおっしゃられてました。
勘三郎さんが見られてたTV番組のこども電話相談室で、無着成恭さんが言われてた言葉だそうです。

中村勘三郎氏のイメージは、新歌舞伎や、英語で舞台をやったりと歌舞伎の革命児的な感じでした。

「型破りってのは型があるから言えるので、型が無ければ形無しだと」
古典歌舞伎がしっかりできるから、新しいものをやっても認めてもらえんるだと。語られてました。

歌舞伎の世界のことはよく分かりませんが、その家系に生まれたことによって名前を代々継いでいく世襲制度だと思っていました。
もちろん物心ついたころから、舞台に上がり歌舞伎の英才教育を受けての世襲だろうとは想像はしていました。

勘三郎さんは、基礎の大切さ、古典歌舞伎の大切さを息子の勘九郎さんやお弟子さん達に厳しく指導されてました。

 勘三郎さんが芸を教えることはを後進に託すという意味になります。
それは生物学的なDNAとは違い芸を継承することによって、勘三郎さんの芸がお弟子さん身体を通じて何百年も生き続ける。
中村勘三郎さんは18代目なので、芸は初代から途絶えることなく受け継がれて生き続けていることになります。

ふと自分の矯正治療は、ジャンルは違えど、どうだろうか?と考えた時になんだか恥ずかしい思いがしました。
僕の治療は、僕が開発したものは何一つありません。
先人達の知識と経験に基づいた治療法ばかりで、それぞれの長所をうまく組み合わせをしています。

直接話を拝聴できる機会に恵まれた先生もおられれば、もう既にお亡くなりになられてる先生もおられます。
その先生方の考え方や治療をしっかり理解し、継承できているのか?
基本を疎かにして勝手にアレンジしてしまってるのではないか?
いつか後進の先生方に正しく伝えられるのか?

ひょっとしたら今は使われていないテクニックや装置だったとしても,その過程があっての新しいテクニックや装置なのである。
新たな気持ちで、また研鑽して行きたいと思いました。

最後になりましたが、中村勘三郎さんのご冥福をお祈りいたします。